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原発事故の安全宣言を

 放射線防護学の専門家で、世界中の核実験場や原子力発電所へ赴き、科学的データを実測している高田純教授が、福島事故後すぐに調査した結果を書いて、2011年7月25日に発刊したものです。
 結論を言いますと、その時すでに健康被害の恐れがないことを、数字を挙げて学問的に結論付けています。
 
 線量レベル      リスク              線量
  A          致死50%         4,000ミリシーベルト 
  B          急性放射線障害 後障害  1,000〜3,000
  C          胎児影響 後障害     100〜900 
  D          かなり安全 医療検診   2〜10
  E          安全           0.02〜1
  F          顕著な残留核汚染なし   0.01以下

 Aは60日以内に半数が死亡するレベル。
 Bはガン発生のリスクは若干高くなり脱毛や嘔吐、白血球が一時的に減少しガン発生がやや高くなる。Cはわずかにがんのリスクが上がり、胎児奇形の心配がある。Dのレベル以下は実際上は何ら問題もないレベルということです。

 この区分を福島事故に当てはめると、すべてD以下になります。

 そもそも、がんのリスク云々といっても、二人に一人はがんにかかり、そのうちの30パーセントが死亡するという世の中ですから、原発事故でがんが増えるかどうかはわからないレベルといっていいでしょう。
 
 従って、避難は最初から法的にも学問上も根拠のない命令だったわけで(何故か大事な会議の議事録がない)言いにくいことですが、頭が真っ白になって判断できなくなった菅首相の国賊的なミスだったということです。
 
 今一番大切なことは、風評被害によって帰るに帰れない人たちが、一日も早く安心して帰還できることです。
 そのためには政府が「菅さんの指示は間違いでした。安全ですからすぐに帰っても大丈夫です」と宣言することだと思います。

原発事故の安全宣言を_d0170960_2253621.jpg


by oantaka | 2015-04-04 22:06 | さざえのつぶやき
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日が山の端にかかる残り少ない時間。思い浮かんだあれこれの独り言です。


by pantaka
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