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敬老の日

 今日は敬老の日。

 80歳になったブッダは、侍者アーナンダさんに「古くなった牛車が、革ひもで繕いながら漸く動いているように私も老いた。弟子達に伝えるものはもうない。さあ出かけよう。」と、遙か西北の生まれ故郷カピラバストゥへの最後の旅を思い立ちました。
 通り過ぎる村や町で信者さん達への教戒の中で「以前私が説いた老人への尊敬の心を保っている限り、この村の将来の繁栄は確かなものであろう。」と仰いました。
 
 インドや日本に限らず、イヌイットやベドウィンその他、どの民族を見ても年寄りはそれだけで尊敬の対象です。
 
 ただ、ブッダはまた「髪が白いから長老なのではない。真理への畏敬と人生の知恵を蓄えている故に長老なのである。」という趣旨の発言もあります。


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# by oantaka | 2014-09-15 08:28 | さざえのつぶやき

安倍総理大臣のFacebook記事の転載です。

<昨日から地元に帰り、この一年御逝去された方々の御霊に手を合わせています。久々にお祭りにも足を運びました。(写真は山口県無形民族文化財の「数方庭祭」での一枚です)

さて今日の毎日新聞のコラム「水説」で中村論説副委員長が長崎と広島での私の挨拶について、昨年は「私たち日本人は、唯一の戦争被爆国民であります」としていた箇所を今年は「人類史上唯一の被爆国」とした事に対し批判を展開しておられました。
何がお気に召さなかったかと言えば、安倍政権が「国民」から「国」に表現を変え「民」を消した事だそうです。
村上春樹氏まで引用し、最後に「世界のあちこちで「民族」「自衛」「宗教」「経済発展」といったもっともらしい装いをまとい、国家や組織が自己増殖しつつある。そして、個が押し潰されそうな息苦しさが広がっている」と安倍政権の方向性を強引に解いてみせておられます。

事実を述べます。昨年「被爆国民」と述べた事に対して「被爆したのは日本人だけではない」との指摘があり、なるほどその通りと考え「被爆国」としました。官邸に取材して頂けたらすぐにご説明したのですが全く取材無しでした。
最近、取材は記者の基本だなという出来事が続いています。
因に民主党政権も含め、歴代の首相も「被爆国」と述べてますが、中村論説副委員長は、これまでは、全く気にならなかった様です。
その際には個が押し潰されるとは感じなかったのでしょうか。

何年も続いている式典について記事を書く際は、過去はどうだったか丁寧に調べられると良いと思います。>

安倍総理大臣のFacebook記事の転載です。_d0170960_1130467.jpg


# by oantaka | 2014-08-15 11:30 | さざえのつぶやき

2回目のヒナたち

 1回目の子育てが終わって暫く、別の古巣を修理していると思ったら、2回目の子育てを始めました。
 今回、孵ったのが4羽。
 孵化して3日目に、一羽の死骸が軒下に捨ててありました。衛生上の理由からでしょうが、卵よりも遙かに重いものをくわえて捨てたなんて凄い力持ちです。

 残った3羽は、ご覧の通り、いつ巣立ってもおかしくないほどに逞しくなりました。
 餌をねだる声も力強く、親達はそれこそ寝る間も惜しんで餌やりに余念がありません。

 それにしても、人の住いに巣作りする野鳥なんてツバメ以外に思い当たりません。
 カラスやヘビの天敵に対して、またとない助っ人を味方につけるなんて、習性とは言え天晴れだと思います。
 
 今、残った田んぼが耕地整理によって乾田化し巣作りの材料確保が不便になる一方、ふんが汚い、天敵が入り込むなどの理由で巣を壊されたりして、ひと頃の4割くらいになったところもあるとか。
 
 もともと私たち日本人は、草木や虫や裁縫の針、筆などにまで命あるものとしてつき合ってきました。
 まして動物はなおさらのことです。
 年寄りの思い過ごしならいいのですが、多少の不便を我慢するという、気持ちの潤いがなくなって来たのかと、寂しい思いになります。


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# by oantaka | 2014-08-12 20:54 | さざえのつぶやき

オニユリ

(別名 天蓋ユリ) ユリ科ユリ属

 今の白浜滝口郵便局があるところで、六人兄弟の末っ子の父は生まれ育ちました。
 父は医師として、ソ連国境に近い満州の辺境に赴き、幼い私は土地に嫁いだ伯母の家で、中学卒業まで養われました。
 通学路の途中にあったその家には、八十歳の、当時の私から見ればとんでもない長生きで、これ以上ないというほどに腰が曲がった祖母が一人で留守を守っていました。
 
 広い庭続きの畑に、桃、枇杷、夏みかん、すももなど沢山あって食糧事情の厳しいその頃、学校帰りに立ち寄って果物を貰うのが何よりの楽しみでした。
 但し美味しい話には汗が付き物で、風呂に水を汲んで行けとか、前の松林から薪を集めてこいとか、色々と用事が待っていました。
 その井戸たるや、風景画にあるような、楽に水くみが出来る『はねつるべ』ではなく、恐らく10メートルを超える深さですから滑車に綱を通し、両方に木製の釣瓶がついた実に重い水くみになりました。
 
 敷地の南はずれの、砂防のための松林の下に群生していたのが、このオニユリとスカシユリでした。
 今はスカシユリは絶えてしまって、このオニユリだけが毎年健気に咲いて、70年前の想い出を、つい昨日のことのようによみがえらせてくれます。

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# by oantaka | 2014-08-01 21:00 | さざえのつぶやき

ヨウラクラン

  『房州わんだぁらんど』という小さなSNSがあります。
  そこでお知り合いになったアイジさんが、いつの間にか庭木に生えていた株の一部を送って下さったのが写真のヨウラクラン。
  Wikipediaによると、大きさはせいぜい5㌢止りで、4月〜5月に咲く花穂の長さは2〜5㌢。花の色は淡い黄褐色ということですが、虫眼鏡で見なければ形が分からないくらいの、要するに見栄えのしない植物ということです。
  それでも、れっきとした着生ランの仲間で、【ラン科ヨウラクラン属】種名は英名でO.japonicaとイタリック体で書かれていますから、牧野さんか誰かが名付け親なのでしょうか。
 
 というわけで観賞価値は殆どないのに、希少価値があると思う人が多いせいか絶滅危惧種だそうで、罪作りな人たちがいるものです。
 
  iPhoneで写したのが下の写真です。
  着生ラン栽培用のコルクにミズゴケを着けて、その上に植えました。
  思惑通りに行けば、わが家で新しい群落を造ってくれることになるでしょう。

  名前の由来は、垂れ下がる花穂の様子が、菩薩や明王などのネックレスの瓔珞に似ているからだそうです。


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# by oantaka | 2014-07-21 20:37 | さざえのつぶやき
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日が山の端にかかる残り少ない時間。思い浮かんだあれこれの独り言です。


by pantaka
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